統率者戦をはじめよう

 来る11/13は統率者2015の発売日。統率者シーズン到来だ!「今までスタンダードやドラフトでしか遊んでいなかったけど、そろそろ統率者デッキを組んでみるか。」というプレイヤーの為に、今日は私なりの統率者デッキの組み方を紹介しつつ、実際にデッキを組んでみようと思う。

 では早速構築に取り掛かろう。

Step.1 デッキのテーマを考える
 デッキのテーマをはっきりさせておくと、カードの取捨選択がしやすくなる。

 「このデッキは土地デッキにしたいから、土地サーチと上陸能力を持ったカードをいっぱい入れよう。」とか、「統率者ダメージを狙いたいから、装備品やエンチャントを満載しよう。」とか、そういった感じで自分のやってみたいことを決めておこう。

 もし、お気に入りの伝説のクリーチャーがいるのであれば、それを活かしたテーマにするのもいいだろう。私は神河ブロック発売当時から<山賊の頭、伍堂>が好きなので、今回は彼を中心にした装備品デッキを組むことにする。


 単純に「伍堂で装備品を持ってきて攻撃する。」だけでは芸がないので、もう少し掘り下げて考えていこう。伍堂は戦場に出た時ダークスティールやミラディンの傷跡ブロックの各種剣を探して来れるので、好きな色に対するプロテクションを持たせることができる。特にプロテクション(赤)を付与する<火と氷の剣><戦争と平和の剣>を装備させると、味方の<地震>等の全体火力でダメージを受けなくなるので、相手のブロッカーを排除しつつ伍堂の攻撃を通す事ができるのだ。

 そこで、今回は伍堂の能力で<火と氷の剣>を戦場に出す事をフィーチャーしてみよう。

Step.2 テーマに沿ったカードを探す
 デッキの方向性が決まったら、次はそのテーマに合ったカードをどんどん入れていこう。

・全体火力を多用するので、<ぬいぐるみ人形>が結構なダメージを稼いでくれそう。
・<火と氷の剣>は装備したクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与える度に効果を誘発するので、2段攻撃と相性が良さそう。
・<卑血の芙巳子>や<雄牛のやっかいもの>は侍なので伍堂と一緒に攻撃するとアンタップする。

 …といった感じで、思いつく限りのアイディアを詰め込もう。

Step.3 土地やマナ加速カードを入れる
 次にデッキのマナ基盤を構築しよう。

 スタンダードの構築では、土地の枚数はデッキの約4割が基準だと言われている。統率者戦だと40枚くらいだ。そこにマナ加速カードを10枚ほど。合わせて50枚程度のマナ生産カードがあれば重いカードがプレイしやすくなるだろう。7マナ以上の重い統率者を使う場合は、20枚くらいのマナ加速カードを入れることもある。
 
 緑以外の色は、基本的にマナ加速をアーティファクトに頼ることになる。3マナから6マナへ加速できる<連合の秘宝>や、2マナで好きな色のマナが出せる<冷鉄の心臓>、タップするだけで3マナ発生する<スランの発電機><金粉の水連>、2ターン目にいきなり5マナのカードを使える<魔力の櫃>等、様々な種類のカードがあるので、デッキのマナカーブに合ったものを投入しよう。マナ・コストが6の伍堂なら<連合の秘宝>や<魔力の櫃>があるとスムーズに展開できるだろう。

デッキ完成

 最後に、今回作成したデッキを紹介する。

デッキ名「火遊び」

統率者
00 <山賊の頭、伍堂>

マナ加速
01 <オーガの背信者>
02 <冷鉄の心臓>
03 <Sol Ring>
04 <魔力の櫃>
05 <連合の秘宝>
06 <友なる石>
07 <旅人のガラクタ>
08 <ダークスティールの鋳塊>
09 <真面目な身代わり>
10 <金粉の水連>
12 <魔力の籠手>

クリーチャー強化
13 <火と氷の剣>
14 <饗宴と飢餓の剣>
16 <戦争と平和の剣>
17 <ロクソドンの戦槌>
18 <頭蓋骨絞め>
19 <カルドラの剣>
20 <怒りの反射>
21 <理由なき暴力>

アタッカー
22 <憤怒の天使、アクローマ>
23 <無情の碑出告>
24 <現し身人形>
25 <ぬいぐるみ人形>
26 <火炎舌のカヴー>
27 <卑血の芙巳子>
28 <山伏の長、熊野>
29 <弧炎撒き>
30 <業火のタイタン>
31 <雄牛のやっかいもの>
32 <カー峠の災い魔>

速攻付与
33 <熱情>
34 <稲妻のすね当て>

全体火力・クリーチャー除去
35 <雪崩し>
36 <地震>
37 <インフェルノ>
38 <紅蓮炎血>
39 <冒涜の行動>
40 <連鎖反応>
41 <火山の幻視>
42 <暴動>
43 <混沌のねじれ>
44 <巡礼者アシュリング>
45 <特務魔導士、ヤヤ・バラード>

妨害
46 <血染めの月>
47 <月の大魔術師>
48 <締め付け>

ドロー
49 <Wheel of Fortune>
50 <命運の輪>
51 <魂の再鍛>
52 <野生の勘>
53 <苦しめる声>

その他
54 <彫り込み鋼>
55 <財宝発掘>
56 <最下層民の盾>
57 <不純な影>
58 <槌のコス>
59 <燃え立つチャンドラ>

土地
60 <ならず者の道>
61 <邪神の寺院>
62 <山賊の頭の間>
63 <カー砦>
64 <血に染まりし城砦、真火>
65 <溶鉄の尖峰、ヴァラクート>
66 <山背骨の小山>
67 <忘れられた洞窟>
68~99 <冠雪の山>×32
 
 全体火力を思いつく限り投入。クリーチャーがばたばた死亡していくので、<不純な影>で結構な量のダメージを飛ばせそうだ。

 伝説のクリーチャーが多めに入っているので、気分に合わせて統率者を変えられる。特に<憤怒の天使、アクローマ>や<無情の碑出告>は、伍堂とはまた違った攻め方ができるのでおススメしたい。

 今回はあえて入れていないが、<生体融合外骨格>を伍堂に装備して攻撃すると、毒カウンターが一気に10個乗るので1発で対戦相手を倒すことができる。<業火のタイタン><弧炎撒き>との相性も良い。

 デッキのテーマを決めて好きなカードを詰め込むだけでも、意外と簡単にデッキを作れるので、統率者戦をプレイしたことがない人は、11月の統率者セット発売を機にぜひ一度遊んでみよう!

画像引用元
http://magiccards.info/chk/en/169.html
http://magiccards.info/ds/en/148.html

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